1989-06-16 第114回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、現下の農林水産業を取り巻きます情勢の中で、研究開発、特にバイオテクノロジー等の先端的、革新的技術への期待は極めて大きいわけでございます。 ただいま御指摘がございましたように、農林水産業の研究開発につきましては、農家その他の段階での技術開発につきましては限りがあるわけでございまして、従来から国を中心とする体制の中で技術開発を進めてきたわけでございますが
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、現下の農林水産業を取り巻きます情勢の中で、研究開発、特にバイオテクノロジー等の先端的、革新的技術への期待は極めて大きいわけでございます。 ただいま御指摘がございましたように、農林水産業の研究開発につきましては、農家その他の段階での技術開発につきましては限りがあるわけでございまして、従来から国を中心とする体制の中で技術開発を進めてきたわけでございますが
○谷野政府委員 ただいま御指摘のように、研究開発につきましては、開発者に相応の開発費回収の機会を与えるために一定の保護を加えますとともに、それを公開をいたしまして広くこれを普及をしていく、こういうのが基本であろうというふうに考えております。 現在、いわゆるバイオテクノロジー以外の従来からの研究開発を含めまして、種苗の世界につきましては種苗法がございますし、また一般的な制度といたしまして特許法の制度
○谷野政府委員 技術開発について二点お尋ねがございましたが、まず第一点のハイブリッドライスの件でございますが、先生御指摘のように昭和五十年代の半ば以降この問題が各国で取り上げられまして、私どもも昭和五十八年から超多収稲の開発研究の一環として取り組んでいるところでございます。 ハイブリッド、一代雑種につきましては、日本で蚕についての技術が最初に実用化されまして、トウモロコシにつきまして、アメリカで穀類
○政府委員(谷野陽君) 御指摘のように、最近の技術開発の動向といたしましては、基礎的な研究の分野が極めて重要になってきておるわけでございます。いわゆるバイオテクノロジーに代表されるようなものでございますが、例えば畜産の分野で申しますと、受精卵移植の技術につきましても、その一番基礎になります体外受精でございますとかあるいは最近進んでおります屠畜の卵巣から未成熱の卵を取り出しまして、これを培養して体外受精
○谷野政府委員 スイートソルガムの問題について、お答えを申し上げます。 ただいま御指摘がございましたように、スイートソルガムにつきましては、収量につきましては生重量でもTDNでもかなりの水準が見込まれるのではないか、またさらに転換田、つまり地下水の高い圃場におきましても、トウモロコシよりも耐湿性がすぐれているのではないかということが考えられるわけでございます。したがいまして、私どもといたしましては
○谷野政府委員 やませの問題は、東北地方におきます農業試験研究の極めて重要な課題であるというふうに私ども考えておりまして、ただいま御指摘のように、東北農業試験場を中心といたしまして、関係県の試験場と相協力いたしまして取り組んできたわけでございます。 体制といたしましては、昭和六十年に東北農業試験場にヤマセ対策研究官を設置をいたしまして、各研究部の連携を進めてきたわけでございますが、本年十月から試験場
○政府委員(谷野陽君) 深水の問題でございますが、低温に対する対処といたしまして、低温の際に水田の水を深くして水の温度等を利用いたしまして稲の耐冷性を高めるということは従来から行われているわけでございます。また、最近ではそういう低温が来る前から深水にしばらくしておいた方が効果があるのではないかという研究も行われているわけでございます。低温の際の深水につきましては、おおむねその効果は研究の分野でも認められているわけでございまして
○政府委員(谷野陽君) やませに関する御質問でございますが、御指摘のとおり、やませという気象現象は、東北地方におきます農業の環境問題といたしまして極めて重要な課題であるというふうに考えているところでございます。私どもも、昭和六十年に東北農業試験場にヤマセ対策研究官を設置をいたしまして、試験場の中の各研究部あるいは地域の各県の農業試験場と連携をとりまして研究を進めてきたわけでございますが、本年十月からはさらにこれを
○政府委員(谷野陽君) 東北地方におきます試験研究の中で、冷害対応は極めて重要な課題であるというふうに考えておるわけでございます。 ただいま御指摘がございましたように、冷害におきましては稲の品種がどのようなものであるかということでかなり差が出てくることでございます。稲の品種改良、特に耐冷性の品種の育成につきましては、昭和初年の冷害の後で藤坂試験地が設けられまして、そこを中心に東北地方の各試験研究機関
○谷野政府委員 カンショにつきましては、現在その非常に大きな部分がでん粉用に用いられているわけでございまして、従来から生産面あるいは加工流通面におきましても、でん粉に対する品種改良あるいはその加工についての合理化等の技術開発が行われてきたわけでございます。しかしながら、ただいま御指摘のような事情の中で、今後はでん粉用以外、さらに一般の食用以外のいわゆる新しい用途への需要を開発していくということは、極
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、やませの問題は、東北地方の従来から大変重要な問題として私ども試験研究機関でも重点的に取り上げているものの一つでございます。ただいま御紹介がございましたようなやませの今までの研究の成果につきましては、一部まとめて印刷物にいたしまして、その結果について御紹介を申し上げたわけでございますが、昭和六十年にやませ研究の専門官を設けまして以来、そのような
○政府委員(谷野陽君) サトウキビの品種改良の問題についてお答え申し上げます。 サトウキビの品種改良、具体的に申しますと、新品種の育成の問題につきましては九州農業試験場の作物開発部におきます試験研究、それから農林水産省の指定試験といたしまして沖縄県農業試験場におきます品種の育成を行っているところでございます。この品種の育成につきましては、九州農業試験場の育成にかかりますものにつきましては、台湾で交配
○政府委員(谷野陽君) まず、第一点のやませの研究でございますが、御指摘のようにやませは東北地方におきます特異な気象ということで、農業関係の研究開発の上でも極めて重要な課題であるというふうに私どもは考えておるわけでございます。 これにつきましては、昭和六十年に東北農業試験場にヤマセ対策研究官という、やませを専門に研究するチームを主宰いたします担当官を設置したわけでございます。このやませ研究官のもとでいろいろな
○谷野政府委員 ただいま御指摘のように、やませによる被害は何年かに一度このところ続いてきているわけでございます。このような冷害の対応につきましては、東北農業試験場あるいは東北地域の公立の試験研究機関が連携をとりまして耐冷性品種の育成等に当たってきたわけでございます。 ただいま御指摘がございましたように、青森県の藤坂試験地におきましてはいろいろの耐冷性の品種が作出をされて、それぞれ普及に移してきたわけでございますけれども
○谷野(陽)政府委員 ただいま御指摘の報告書につきましては、私どももそういうものを拝見いたしております。 ただいま御指摘のように、数年前に各国におきまして、成人病と食生活の関係につきましての関心が大変深まったわけでございます。そのような過程を通じまして、我が国の食生活につきまして、たんぱく質、脂質、炭水化物の組み合わせのバランスが大変よくとれておりまして理想型に近いということで、諸外国からも評価が
○政府委員(谷野陽君) ただいまの御質問でございますが、私ども食品を担当いたしております観点から、食品の安全問題につきましては関心を持っておるわけでございますが、具体的に残留の基準でございますとか検査につきましては、食品衛生法の枠内で厚生省に御担当いただいておるわけでございますので、この御指摘につきましても、そのようなお立場でお考えをいただくのが適当であろうというふうに考えておるわけでございます。
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、農林水産省といたしましては、農林漁業の振興あるいは食糧等の安定的な供給のために諸般の施策を進めてきたわけでございます。その場合に、ただいま御指摘がございましたように、補助金というのは大変有力な手段として用いられてきたことは事実でございます。 ただいまの御質問で、それとの関係はどのようなものがあるのかというお尋ねでございますが、従来農業あるいは
○政府委員(谷野陽君) 食料品の価格についての御指摘があったわけでございますけれども、御質問にもございましたように、多少いろいろと、品質でございますとかあるいは購買単位等の点で数字の見方についての議論はあるわけでございますけれども、我が国の食料品の小売価格につきまして諸外国と差があるということは、かなりの品物について事実であろうかというふうに考えておるわけでございます。 このような問題につきましては
○政府委員(谷野陽君) 円高差益につきましては、実態的にかなりの円高になっておるわけでございまして、これに伴いましていわゆる円高差益が発生しているということは御指摘のとおりでございます。農林水産省といたしましても、円高の効果は広く国民一般の利益になるようにしていくことが重要であるというふうに考えておるわけでございまして、昭和六十一年以降いろいろな調査等を行いましてその浸透を図ってきておるわけでございます
○政府委員(谷野陽君) ただいま申し上げましたように、国民の食生活ということでございますので、一人一人の方が毎日摂取をされる状況というのは、これは積み上がりまして全国的な問題、需要になってきておるわけでございます。そういう食生活の性格から申しまして、我が国のような非常に多様化し高度化しておる食生活の実態から申しますと、やはりこのような問題について国民の皆様方の理解を求め、かつこれに対するいろいろな情報
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、我が国の食糧の需給関係あるいは個人の栄養の摂取ということから見ますと、かなり以前から十分な量的な充足というものが行われてきておるわけでございまして、これからはただいま御指摘のような質的な問題の時代に入っていかなければならないというふうに私どもも認識をいたしておるわけでございます。 そのような観点から、数年前から農林水産省といたしましては、
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘のように、食料品等が量的な充足の段階を過ぎまして質の時期に入っておるわけでございますが、そのよ うな中で生鮮食料品あるいは花類を中心といたしまして航空機で輸送しての流通というものが進んでいることは御指摘のとおりでございます。このような航空機で輸送しての流通をより有効に利用いたしますためには、ただいま御指摘がございましたように、消費地におけるいろいろな情報というものを
○谷野(陽)政府委員 ただいま御指摘のように、食料品につきましてはいろいろな側面から考えなければならないわけでございます。 四つの点をただいまお挙げになったわけでございますけれども、現在のような食料品が量的に一応充足をされているというもとにおきます消費者のニーズというものにつきましては、おのずと一つの流れがあるのではなかろうかというふうに考えております。先般総理府で発表になりました食生活・農村の役割
○政府委員(谷野陽君) まことに申しわけございませんが、私からお答えをさしていただきます。 日本型食生活と申しますのは、私どもの従来整理をいたしました考え方といたしましては、ただいまお話がございましたように米、魚、野菜を中心とした伝統的な食生活のパターンに肉類、牛乳、乳製品、果実等が豊富に加わった多様性があり、栄養バランスのとれた健康で豊かな食生活であるというふうに考えておるわけでございます。昔の
○政府委員(谷野陽君) ただいま御指摘がございましたように、国民に食糧を安定的に供給するためには、農業の生産性の効率化とともに流通の効率化を図ることは極めて重要な課題であるというふうに考えております。 流通コストにつきましては、国によりまして消費をいたします食料品の構成形態が異なっておりますので、直接的な比較は困難でございますが、小売価格に占める流通経費の比率ということでとってみますと、我が国の流通経費
○谷野(陽)政府委員 日本型食生活の定義というのは人によりましていろいろ違うわけでございまして、いろいろ世論調査を私どもいたしております。食料品消費モニター調査というのもその一つでございますが、日本型食生活のイメージとして、米飯、みそ汁、漬物、魚などの日本の伝統的な食事というものが非常に多い時代もあったわけでございますが、最近では、このようなものに肉、乳製品等が多様に加わったバランスのよい食事というふうに
○谷野(陽)政府委員 我が国の食生活は長い歴史の中で培われてきたものでございまして、ただいま御指摘のような、従来の米、魚、野菜を中心といたしました伝統的な食生活のパターンに肉類、牛乳、乳製品、果実などが豊富に加わって多様性があり、バランスのとれたものとなっているというふうに評価をされておるわけでございます。このような日本型食生活というのは、我が国の内部ではもちろんでございますが、諸外国からも大変健康
○政府委員(谷野陽君) ただいま大臣からお答えいたしましたような基本的な考え方に従いまして、厚生省の方におかれまして食品衛生法に基づき適切に対処をいたしていただいているというふうに考えておりますが、私どもの立場といたしましても、植物防疫その他の観点から所要の対策を講じているところでございます。
○谷野(陽)政府委員 ただいま御指摘のように、卸売市場におきましては、公正な価格形成を図るということで公開の競りを原則にしておるわけでございます。これは、当然のことながら物が生ものでございまして、また農産物についてはなかなか規格化が難しい、こういうことで、皆の見ている前で値づけをするということが公正な価格形成として大変重要である、こういう考え方できておるわけでございますが、その日の入荷の状況でございますとかそういうものによりまして
○谷野(陽)政府委員 我が国の人口が都市に集中をしてまいりましたし、また、いろいろと所得の向上に伴いまして流通に乗ってまいります食品に対する需要というものがふえてきておるわけでございまして、これに対応いたしまして卸売市場の整備を計画的に進めてきたわけでございます。 全体といたしまして、私どもは大都市におきます量的な整備はもう一段落したのではないかというふうに考えておりまして、大都市におきましては、
○谷野(陽)政府委員 ただいまお話がございましたように、中央卸売市場は生鮮食料品の物的流通ばかりではなく、価格形成の両面にわたりまして中心的な存在になっておるわけでございます。水産物につきましても、ただいまお話がございましたように水産物の場合には産地市場というのがございまして、そこで一応価格形成の前段階が行われて、それが中央卸売市場等に入ってくる、こういうことが特徴でございます。そのような産地の事情